AO、推薦といった前半型入試に人気が集まるなか、本当に進学したい大学を目指し一般入試を選んだ高校生も多くいると思います。目指す大学に見事合格した受験生がいる一方、残念ながら不合格となり来年の受験を目指し準備を開始した人もいるでしょう。来年の4月入学を目指し、もう1年頑張らなくてはいけない。そんな受験生や家族にぜひ知ってもらいたいのが「秋期入学」制度。
春ではなく、秋に入学できるこの制度は、欧米ではごく普通ですが、日本ではまだまだ知られていないようです。「秋に入学するメリット、デメリットは?」「卒業の時期は?」「就職に不利なの?」そんな質問に答えるべく、今回の大学比較では「秋期入学」を特集したいと思います。
秋期入学でもっとも有名なのは早稲田大学 商学部で2005年から導入している。
早稲田大学の導入理由は以下のとおりです。
伝統的に国際性重視である当学商学部を強く志望し、かつ高い英語力と潜在的な国際能力を有す日本の高校既卒者(大検取得者も含む)を対象とし、2月の入学試験から半年で再チャレンジする機会を提供します。
また、同様の能力を有しながらも2月の入学試験で当学商学部を受験する機会がなかった高校既卒者(大検取得者も含む)にも広く受験機会を提供することで、全国から優秀な人材をリクルートします。
受験資格に関しては、通常の課程による12年の学校教育を修了した者、およびそれに準ずる者であることがほとんど。つまりほとんどの浪人生や高等学校卒業程度認定試験合格者は受験資格があるといえます。(各大学のホームページを確認してください)出願期間は大学によって異なりますが、6月〜7月のケースが多く、入試日は7月〜9月に行われるケースが多いようです。受験科目は大学によって特徴があり、早稲田大学は国語+英語+(数学or小論文)といった一般入試と同じような受験科目設定しています。
また今回取材に協力して頂いた聖学院大学では小論文+面接といった推薦入試と同じような受験科目を設定する大学もあります。ホームページで確認して十分な準備をしてください。
秋期入学ではほとんどの大学が9月から10月にかけて入学することができます。 入学後通常のペースで単位を取得すれば4年後の秋に卒業することができます。 ただ現在、秋期入学を実施している大学では「3年半卒業制度」を導入している大学も多く、学期ごとの取得単位は多くなりますが、4月に入学した学生と同じタイミングで卒業できることができます。これは秋期入学のもっとも魅力的な部分で、入学後の頑張り次第で実質浪人しなかったと同じ結果を得ることができます。
秋期入学した学生にとって就職活動は主に2パターンあります。まず秋に卒業する場合ですが、9月に新卒採用する企業を中心に就職活動をすることになります。近年では海外の大学で学ぶ学生を積極的に採用する企業も増えたため、就職先企業の選択肢は増加傾向にあります。
また海外の大学で学ぶ学生も含め9月に卒業する大学生はまだまだ少ないため、志願者の倍率は4月入試に比べ低いということもできるかもしれません。
また「3年半卒業制度」を活用するなどして春に卒業する場合は、4月に入学した学生と同じタイミングで就職活動を行うこともできます。
秋期入試は受験生にとって入学試験から半年で再チャレンジする機会となります。入試方法も特別なものではなく、入学後の単位取得次第では就職にも大きな影響はありません。まだまだ秋期入試を実施している大学は多くありませんが、積極的に活用すれば有意義な学生生活を送る近道になるといえるでしょう。
今回取材に協力してくださった聖学院大学のホームページにも秋入試についてわかりやすくまとめてあります。ぜひ参考にしてください。